outline ペットフード協会について 会長挨拶

ごあいさつ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 皆様におかれましては、2026年の新春を健やかにお迎えになりましたこと、心よりお慶び申し上げます。平素は、ペットフード協会の事業運営に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

私たちの社会は不安定が続く国際情勢や物価高、更なる自然災害発生のリスクなどの課題を抱えながら、新年を迎えました。こうした時代において、伴侶動物と言われるペットは単なる愛玩動物ではなく、人々の生活における「かけがえのないパートナー」として多くの機会・場面で、その存在価値を高めています。
ペットは家族の一員として、「愛情や絆」を育んでくれます。高齢者の心身の健康を支える存在であり、お子さんの遊び友達でもあり、命の尊さを教えてくれる存在であったりもします。また、盲導犬・聴導犬・介助犬といった補助犬が多くの人の社会参加や自立した生活に、伴侶として、貢献しています。 「人と伴侶動物であるペットは、お互いに貢献しあい、尊重し合う存在」になっています。

こうした大切な伴侶動物に優れた栄養を提供し、健康を促進するペットフードは、単なる「食べ物」ではなく、人とペット双方のダブル・ウェルビーイングを創造する極めて重要な製品であると言えます。安全・安心で高品質な商品を市場にお届けする協会会員社の社会的役割は益々高まっています。 今年も、当協会はペットフード安全法を順守した製品が市場に供給される為に、農林水産省や環境省と情報交換を密にして、検定認定制度などの運用により、ペットフード安全管理者やペットフード販売士の育成に取り組んでまいります。
昨年2025年の犬猫用のペットフード小売市場は、夏の猛暑による消費量減少の影響を受けながらも、おやつが前年成長を維持し、主食と合わせると約6,375億円規模に達したと見込まれます。ドッグフード・キャットフード共に、グルメや機能食などプレミアムセグメントが順調に成長したと推定されます。このような製品が指示されたのは、ペットを人生のパートナーと捉える意識により、健康であって欲しい、美味しい食事を楽しんで欲しい、そして、一緒に喜び会いたいという飼い主の気持ちが高まっていることが要因として、あげられます。
飼い主の期待に対し、適切な商品戦略を遂行され、付加価値の高い商品を提供された、当協会会員社の活動に深く感謝申し上げます。

昨年の「全国犬猫飼育実態調査」では、長らく減少していた犬の飼育頭数は、下げ止まり傾向に転じたことが明らかになりました。総飼育頭数は、2024年から2万4千頭ほど増加し、約682.0万頭と推計されます。飼育世帯率は低下していますが、複数飼育世帯率は維持されており、その結果、飼育世帯当たりの平均飼育頭数が増加し、下落歯止めの要因の一つになっています。一方、猫の総飼育匹数は2024年比約30万匹少ない約884.7万匹と推計されています。この10年程度の飼育頭数を比較する限り、横ばいで推移していると見られます。犬同様、複数飼育世帯率は維持されています。こうした現象は、一度ペットとの生活を経験すると、その充実感を更に高めたいと考える層が一定程度存在していることが要因であると考えられます。
しかし、犬猫を含め、どんな動物も飼育していない世帯の割合は75.2%達し、増加傾向が定着しています。多くの生活者にペットをパートナーとして迎え入れ、生活の楽しさ・喜び・効用を広く発信し、飼育意向を喚起することが益々重要になっています。
ペットフード協会では、当協会が有する「ペットが持つ力」を示す情報を、ペット産業の方々にとどまらず、ペットの力を認めている他の産業の皆さんとも共同して、より広く社会に有益な情報を届けることに取り組んでまいります。
また、昨年の全国犬猫飼育実態調査では、18歳までに、哺乳動物との接触が有った人は、犬や猫の飼育率が高いことが判明しました。若い頃に動物に触れることで、その温もりや無償で示してくれる愛情などを尊いものであると感じ、成人になった後もその思いを継続している可能性が高いことが明らかになりました。動物の室内飼育化や学校動物の大幅な減少など、若者が動物に接する機会が減少している我が国ですが、将来世代にダブル・ウェルビーイングを実感できる社会を残すため、産業界として若者と動物がふれあう機会の創造に取り組んで行きたいと思います。ペットフード協会はその中心的存在である認識していただける様、新しい一年も会員社の理解を得て活動してまいります。
本年も変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人ペットフード協会 会長
児玉 博充